長男は3歳児検診が発端で、「弱視」と診断され4歳から治療用眼鏡を掛けています。
4歳から治療用眼鏡を着用して5年程経過して、今も眼鏡常用ですが
裸眼で「視力1.2」程まで回復
しました。
医者曰く、視力の成長は8歳頃で成熟を迎える為、視力の矯正については早めの発見と対応が重要だとの事でした。
今回の記事では、「弱視」と診断された結果から思い出して、当時の息子の目の異常のサインだったのかなと思った行動について御紹介したいと思います。
3歳頃のお子さんがいる御家庭の方に一つの参考になって頂けたら幸いです。
また、この治療用眼鏡は8歳までであれば、条件によりますが購入費用の全額補助が受けられます。
この補助制度に関しても触れたいと思います。
目次
弱視とは?
まず「弱視」という言葉自身聞きなれない言葉ですが、
以下に説明があったので引用させて頂きました。
弱視という言葉は、「通常の教育をうけるのが困難なほどの低視力」という意味で一般的に使われていますが、医学的には「視力の発達が障害されておきた低視力」を指し、眼鏡をかけても視力が十分でない場合をさします。
日本弱視斜視学会HP「弱視とは」から引用
「通常の教育をうけるのが困難なほどの低視力」という文章を見ると怖い印象を受けますね。
当時の息子の診断は、
右眼:混合乱視
左眼:遠視性乱視
両眼:弱視
視力は裸眼で0.7位だったと記憶しています。
管理人自身も「弱視」との診断はありませんでしたが、子供の頃から乱視が強く、小学校から眼鏡を常用していました。
裸眼でお風呂にギリギリ入れるレベルの視力です。
もしも遺伝子が原因であれば、当時は申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
弱視の兆候?
弱視の診断結果を受けて、経験上「もしかしたらうちの子供の目おかしいかも?」と今思うと気付けるポイントを2点説明します。
長男の場合は、幸いにして3歳児検診で発覚して早期の治療が出来ましたが、少数派だと思われます。
あくまでも個人的な経験上ですが、以下の2点にお子さんが該当するかなと感じたら受診をオススメします。
絵本を見ない、見てもすぐやめる、見ようとしない。
次男、長女と比べて絵本に関心を持ちませんでした。
読み聞かせても、本から顔を背けるような行為が多かったように思えます。
絵本を読みたがらない、目を背けるような行為は一種のサインかもしれません。
テレビを見るときは画面に近付く。
常にテレビを見せようとすると、画面にぺったりと近付いていくような行為が多かったと思います。
興味本位で近付くお子さんは多いかもしれませんが、見えないが故に近付くケースもあるので頻度的に多いと感じる場合は病院で診てもらいましょう。
弱視の診断を受けたら
弱視になっても改善は可能です。
遠視が原因でおこる遠視性弱視には、片目の弱視(不同視弱視)と、両目の弱視(屈折性弱視)がありますが、両方とも眼科医の指示に従ってよく度の合ったメガネをかけることで良くなります。
公益社団法人日本眼科医会HP「子どもの弱視・斜視」から引用
但し、
三歳までなら遮閉法だけで、多くのお子さんの視力が回復します。しかし、小学校に入学してからでは、どんな方法でもあまり期待はもてません。こうした治療は六歳までに行われないとほとんど効果はありませんから、お子さんに斜視があればなるべく早く検査を受け、治療しなければなりません。
公益社団法人日本眼科医会HP「子どもの弱視・斜視」から引用
さっそく眼科から「弱視等治療用眼鏡等作成指示書」をもらって、その指示書を持って眼鏡店に行きましょう。
子供の眼鏡といっても多種多様ですので、子供が「この色がかっこいい!」、「これがかわいいな」等、必ず子供の好みに合わせた眼鏡を選びましょう。
初めて眼鏡を掛ける子供にとって、眼鏡は邪魔でしかない存在です。
これを掛けたいなと最初に思わせないと治療は始まりません。
治療用眼鏡っていくらで買えるの?
治療用眼鏡は高額です。
長男の場合は4歳から眼鏡を掛け始めて、6歳でレンズとフレームを変えています。
それぞれの購入金額は、
参考
4歳の時:38,880円
6歳の時:41,540円
子供の成長を考えると定期的に変える必要がありますが、2年毎にこの出費は苦しいです。
ポイント
この出費を抑える為に、補助制度があります。
治療用眼鏡購入費補助制度
先払いにはなりますが、後日補助制度を利用する事で最大38,902円(税込み)が助成されます。
1.健康保険から7割(3歳未満の場合は8割)
2.住んでいる市区町村から3割(3歳未満の場合は2割)
※2.に関しては一部の市区町村で申請できない場合があります。お住いの自治体に確認して下さい。
参考
例えば、前述した6歳の時に私が購入した金額41,540円の場合、
健康保険のみ満額助成の場合:41,540円×0.7=29,078の補助(12,462円が自己負担)
但し、併せて市区町村に申請が可能であれ自己負担は0円です。
※治療用眼鏡として医師から判断を受け、申請先で審査が通った場合
治療用眼鏡購入費補助制度を受けるのに必要な書類
① 治療用眼鏡等の作成指示書
「弱視」と診断され治療用眼鏡の作成を勧められた時点で、病院からもらえます。
② 領収書
眼鏡を買った店で発行してもらえます。
注意ポイント
但し書きに「治療用眼鏡」の記載をしてもらうことが重要です。
尚、日付は作成指示書が発行された日以降が対象となります。
③ 療養費支給申請書
私は会社員ですので、会社へ申請書の申請をして発行してもらいました。
会社や自分が持っている保険証を発行する団体等に問い合わせてみましょう。
まとめ
3,4歳のお子さんが目に異常があるかどうか判断が難しい反面、「弱視」の場合は目が成熟する8歳頃までが重要です。
「早期発見」、「早期治療」が求められます。
その疑いを確認する方法は2点
ポイント
1.絵本を見ない、見てもすぐやめる、見ようとしない。
2.テレビを見るときは画面に近付く。
うちは日常だよ?と思われる御家庭がいるかもしれませんが、もしかしたらお子さんのサインかもしれません。
頻度が多いと思われる御家庭がありましたら、まずは小児眼科へ受診してみましょう。
ある意味、その行動はお子さんの目の将来を決める事になるかもしれません。
また、「弱視」と診断されて高額な治療用眼鏡に対して最大38,902円補助してくれる手厚い制度があります。
購入した際は、お持ちの健康保険証先や会社、お住いの自治体に確認しましょう。
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