自閉スペクトラム症(ASD)と学習障害(LD)の小学4年生になった長男が4月から特別支援学級に転籍して約1ヵ月が経ちました。
本人も特別支援学級生活に徐々に慣れてきているようです。
特別支援学級では本人の学習レベルに合わせた授業内容を学べる為、本人の勉強意欲は以前より向上しているかなと感じています。
当初、息子の学習レベルは2年生初期と言われていましたが、実際に宿題の内容を見ると
1年生中期
と言えます。
今回の記事では、特別支援学級で学んでいる学習内容と以前と変化した事を紹介したいと思います。
特別支援学級の転籍で悩んでいる御家庭に一つの参考になって頂けたら幸いです。
目次
特別支援学級4年生の学習内容実態
特別支援学級に転籍してほぼ毎日来る宿題をこなしていますが、宿題の中身を確認すると個人の弱い部分を補ってくれている印象です。
国語と算数のプリントを基に紹介します。
国語
これが、最近の国語の宿題プリントです。
まず意外に感動したのが息子が「100点」を取れている事です(笑)
大抵が「10点」、「20点」や「青字の100点」が多かったので…
学習レベルを本人に合わせているので当たり前ですが、思いっきりほめました(笑)
今回は、以前の通級指導教室で苦手だった拗音や促音の復習でしたが、その他にも濁音や半濁音等の1年生で習う基本的な学習をしています。
算数
これが、最近の算数の宿題プリントです。
1年生で習う一桁の数字の分解や繰り上がりのない足し算、繰り下がりのない引き算を主に学習しているようです。
注意
支援級に入った途端、普通級の宿題等で見えていた学習レベルの足並みが急に見えなくなり、親が勝手ながら不安を感じます。
私が現在直面中ですが、ここは割り切りが必要です。
因みに小学校4年生の普通級では「少数」、「面積」、「角度」等を学習しているようですね。
特別支援学級学習に転籍してからの子供の変化
転籍時の当初に支援級の先生に言われたのは、1年生で習う学習をする上で本人のプライドが傷つかないように配慮したいとの事でした。
4年生になっているにもかかわらず、1年生の教科書を見ながら勉強する事への恥ずかしさや、不安を感じるお子さんもいるかもしれません。
その辺りを支援級の先生がプリントなどを使って配慮して頂けてるんだと思います。
そんな支援級で過ごす長男の変化について3点紹介します。
宿題を自己完結出来るようになった。
本人の学習レベルに合わせて出される宿題なので、基本的に自分で宿題を完成させる事が出来るようになりました。
親がまったく手伝っていない宿題で満点をもらえる事を嬉しいんだと思えます。
文字を読むことの抵抗が小さく
前述した本人の弱い部分を学習する事によって、本を読む力がすこしづつ伸びているような実感があります。
雑誌や漫画を読むまでにはまだまだ至りませんが、娘の絵本を読んであげたりしているのを聞いていると以前よりスラスラと文章を読めるようになっています。
ポイント
文字への理解が少しづつ進み、読んでみようという意欲が出始めてきました。
一日のスケジュール管理が少しづつ身に付いてきた。
土日の宿題はだいたい8~10枚の宿題が出されます。
普通級にいた頃は解けないだらけで途方に暮れていた宿題でしたが、
今日と明日で4枚ずつやる!
今日2枚しかやらなかったから明日残りやる!
と月曜日までにやらないといけない事に対するスケジュール管理が少しづつ身に付いてきたかなという印象です。
まとめ
特別支援学級に転籍して約1ヵ月。
個人の学習レベルに合わせる事で、
学習に対して、
自発的に
意欲的に
計画的に
向かう姿勢が少しづつ変化として表れているようになってきました。
しかし、同学年の4年生普通級のお子さんに比べれば足元にも及ばないのが事実です。
むしろ差は広がっていく一方かもしれません。
しかし、子供に対する教育のゴールについて私の考えは、勉強が出来て良い大学に入学したり、良い就職先に務めるのではありません。
大人に成長した時に、
「社会人として親の力無く、自分で歩める力が最低限身に付いている状態」
に育てる事です。
そのゴールをめざす為、本人にとって特別支援学級での学習は基礎作りに最適な環境だと考えています。
この「ゴール」についてはもしかしたら「通過点」かもしれません。
子供の未来は無限大です。
但し、特別支援学級に転籍する事はメリットだけではなく、デメリットも生じます。ぜひ下記の記事も参考にして下さい。
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学校の配慮に感謝しつつ、親も長い目で見守り、しっかりと寄り添っていく事が大切です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。