皆さんは、「発達障害」に関して本を読んで勉強した事はありますか?
私の長男が「発達障害」と診断され、精神障害者に該当する事を知った当時は、当然知識はありませんでした。
何となく、私が小学生や中学生の頃に普通学級ではない、花の名前で書かれた少人数の教室があった事を思い出しました。
あの教室に通っている子達のような事なのかな…
今では実際にこの少人数の教室に通っている長男ですが、そんな程度の知識でした。
今の時代はまだまだ認知が広まっていないように思われる「発達障害」ですが、
2012年に文部科学省が全国の公立小中学校を対象に行った実態調査では、通常学級に通っている児童・生徒の6.5%に、「知的な遅れはないものの、学習面や行動面で著しい困難をもつ子」がいることが報告されました。
「図解よくわかる発達障害の子どもたち」榊原洋一著から一部引用
この割合は全国の小中学校に約67万人存在しており、1クラス40人学級に置き換えると1クラスにつき2~3人いる事になります。
自分の子は違うかもしれませんが、周りを見た時発達障害をもつ子は意外と身近にいます。
強過ぎる特性をもって障害に悩んでいるその子が周りに理解されていない場合、辛い環境に置かれていることが多いです。
そこであなたが少しでも「発達障害」に関する知識が持っていれば、そっとその子に支援の手を差し伸べられるかもしれません。
もし、この冒頭に興味を持たれたお子さんを持つ御家庭の方がおりましたら、少し勉強してみませんか?
この記事では、私が知識が無かった当時に買い漁った「発達障害」に関する本の内、オススメの4冊を紹介したいと思います。
目次
まず手始めに…
「ADHDの子の育て方のコツがわかる本」本田秀夫、日戸由刈監修
この本では「発達障害」の一種であるADHDの子に焦点を置いて書かれています。
ADHDとは?から始まり、
- この子がどんなことで困るのか?
- どんな性格の大人になるのか?
- そんな子をサポートする育て方のコツ
まで分かりやすく書かれています。
全98ページでマンガや絵が多いので読みやすく、読み終えた後は即実践出来ちゃいます。
こんな方におすすめ
- 普段本を読み慣れていない。
- 身近に「そそっかしい」度合いが強い子がいる。
「図解よくわかる発達障害の子どもたち」榊原洋一著
発達障害をもつ原因である脳機能について、医学的に説明されています。
また、医師が発達障害と診断する基準についても分かりやすく書かれています。
チェックリストも載っているので、自分の子供はどうかな?と思われる方はぜひ確認してみてください。
併せて家庭や学校、幼稚園での支援の仕方や社会との連携についても書かれているので、この1冊があれば発達障害をある程度理解することが出来ると思います。
全203ページで見ごたえあり。
こんな方におすすめ
- 「発達障害」に関してより専門的な知識を身に付けたい。
実践するなら…
「発達障害の子供を伸ばす魔法の言葉かけ」shizu著 平岩幹男監修
著者自身のお子さんが3歳のときに「自閉症」と診断。
その子供の養育に取り組んだ「ABA(Applied Behavior Analysis):応用行動分析」と呼ばれる手法。
その手法で言語能力と社会性が飛躍的に伸びた経験が書かれています。
生活のさまざまなケースで使える言葉かけが紹介されているので、すぐ実践可能です。
私がこの本を読んで印象が強かったのは、ABAの手法は勿論ですが、
その他に「目を合わせる」ことの重要性。
人と目を合わせることは、社会性を発達させる上でとても重要なステップになると書かれていました。
こんな方におすすめ
- 何も言うことをきかない子供にどう話していいか分からない。
- 褒め方が分からない。
もっと具体的なサポート方法が知りたい…
「発達障害のある子のケース別サポート実例辞典」上野一彦監修、月森久江著
この本では、学校生活のなかでサポートが必要な子どもの困難を
・行動の課題
・授業の課題
・生活面の課題
・対人関係の課題
・学習面の課題
5つの場面別に、その「背景や原因」から「対応法」まで細かく解説されています。
まさに学校生活を送っている親にとってはバイブル的存在になるかもしれません。
こんな方におすすめ
- より実践的な対応法が知りたい。
- 学校生活で困りごとが多い。
まとめ
調査によると1クラスに2~3人は、自分のある特性に「生きづらさ」を感じている子供がいます。
まだまだ認知が低い発達障害の世界を少し勉強する事で、その子の将来でさえ変える力になるかもしれません。
その一歩を踏み出すあなたにおすすめする本4選を紹介しました。
1.「ADHDの子の育て方のコツがわかる本」本田秀夫、日戸由刈監修
2.「図解よくわかる発達障害の子どもたち」榊原洋一著
3.「発達障害の子供を伸ばす魔法の言葉かけ」shizu著 平岩幹男監修
4.「発達障害のある子のケース別サポート実例辞典」上野一彦監修、月森久江著
これらの本に限らず、さまざまな発達障害に関する本があります。
本屋に立ち寄った時に、頭の片隅に当記事が残っていて、参考書をとりあえずペラペラめくってみるだけでいいです。
それだけで、あなたの「発達障害」に対しての考え方は前進しています。
本ブログを読んで頂く事で、発達障害に関する認知が少しでも広まってくれれば嬉しいです。
その他におすすめしている本を掲載している記事がありますので、興味のある方は御一読下さい。
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【講座で学んだ】発達障害とは「能力特性が強すぎて生きにくさがあること」
皆さんは、もし自分やお子さんが「発達障害」と診断された場合、治る障害だと思いますか? 「発達障害」自体が聞きなれない言葉かもしれません。 誰しもが持っている生まれつきの個性。 その生まれ ...
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最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。